第3回メンバーシップ配信におこしくださり
ありがとうございました。
今回お話したことを
備忘録として、ざっくりまとめたいと思います。
①「All of you」マイルスの時代の聴き比べ
・Album 『Round About Midnight』(1957)
1950年代のマイルスらしい、THE ジャズという感じのサウンド。
このメンバーは、第1期クインテットと呼ばれます。
レッドガーランドのご機嫌なピアノが全開で最高!
・Album 『My funnny valentine』
1960年代の、攻めまくりのサウンド。ライブ録音です。
このメンバーは、第2期クインテット、「黄金クインテット」とも呼ばれます。
1957年の録音とうってかわって、怪しげな雰囲気も漂っていて、なんというか演奏のうちに秘めた情熱を感じます。
ハービーハンコックのユニークなアプローチが、最高。
バンド全体のサウンドが第1期と全く違っていて、お互いに音で会話をしている感じが強です。
ハービーハンコックのソロの中で、
シーケンスといって、同じ形のフレーズをどんどん展開していくアプローチがあり、
お手本としてこのテイクはよく挙げられます。ドラムとの駆け引きもすごく面白いです。
②「So What」の時代別聴き比べ
1959年『Kind of blue』
ジミーコブの柔らかいシンバルレガートがとっても素敵です。
1964年『Four&More』
暴走機関車のように突っ走るスピード感で、それぞれが面白いアイディアをぶつけあって、エネルギーにあふれた演奏。
きっと生でこんな演奏を聴いたら、気絶してしまいます!
ピアノ(ハービーハンコック)とドラム(トニーウィリアムス)の息がぴったりで、
常にドキドキはらはらする状態です。
③ガチムチパワー系ぶつかり稽古的な演奏
いかがだったでしょうか?
暑苦しい男たちのぶつかりあい、という感じで、僕はとても好きなのですが、好みは分かれるかとおもいます。真剣に音楽を表現しようとしている姿に心打たれます。
次回のメンバーシップ配信は、2000年以降の、新しいジャズについてお話しようかなと思います。
ぜひお楽しみに!