今日は、最近の考えてることを整理したくて、
仕事の休憩時間に、少しまとめています。
これからの10年くらいをかけてやりたいことは、
クラシックを、ちゃんと弾けるようになりたい。
まず、ちゃんと弾くって、どこまで?っていうのが、難しいところだと思うけど、
自分が納得のいくレベルまで学びたい。
クラシックを学んだことがジャズで生きる、
ジャズで学んだことがクラシックで生きる、というのはもちろんあって、
それも目的の一つなんですが、
僕はこの2つを混ぜて、お互いの良いとこを生かした
自分らしい作品やアレンジを作るみたいな、今割と流行のボーダーレス、ジャンルレス思想みたいなものは全くなくて、
クラシックは、クラシック。
ジャズは、ジャズ、と切り分けて演奏をした方が、
それぞれの良さが最も生きると思います。
クラシックにジャズのハーモニーを持ち込んだり、
ジャズにクラシカルな超絶技巧を持ち込んだりすると、それぞれの良さ、本質が損なわれると感じます。
絶対にショパンも、G7で、ありとあらゆるハーモニーを試したはず。それこそ
ジャズでよく弾くハーモニーを試していたはず。
でも、使わなかった。それが曲の中で、最適なハーモニーではなかったから。
だから、ショパンの足元にも及ばない我々が、
いまさらクラシックの曲をジャズアレンジしたりするのは、
娯楽としてはいいかもしれないけど、自分的には精神衛生上できない。(やったことあるけど、罪悪感が半端ない。)
ジャズは、いうまでもなく、クラシックを母とする音楽。
黒人たちが死に者狂いで、自分たちの音楽として、自己表現のために生み出した音楽で、
もっというと、クラシックから、意図的に「切り分けた」音楽。
その「切り分けられた音楽」に対して、再びクラシカルなアプローチを持ち込むっていうのは、
これも自分的には、つらい。
だから、それぞれを、切り分けて、しっかり深いところで演奏できる人間になる!
それがこの10年くらいの目標です。
そんな感じで、自分の流儀的に、やりたくないこともあって、なかなか割り切れない性格で
うざいですね。
まあでも、多分これが一番僕らしい活動の指針だと思うので、がんばります。
最終的な目標は、僕が何を弾くかっていうより、聴いてくれた人が
何を感じてくれるか、それが一番大切ということも忘れないように。
自分のピアノを聴いてくれた人が、幸せになってくれたら嬉しい。それだけですね。
ここまで書いて思いましたが、自分はめっちゃ青い。
でもきっと学び続けるためには、青さっていうのは必要なんじゃないかと。
80歳になっても、やりたいことで溢れたじじいで居たいと思います。
亡きジムホールが、あのお歳で「僕ももっとジャズができるようになりたいよ」と言っていたことを思います。
そんな、じじい、いや、くそじじいになりたいと思います。
あと、僕が支えるべきは、家族。
バランスを考えて、頑張りたいと思います。